この記事は『西郷どんの相撲は史実なの？』について書いています。大河ドラマ「西郷どん」第5話では、その放送回の多くが相撲シーンで構成されていたことで話題にもなりました。俳優陣の迫力ある演技に多くの方が釘付けになったことでしょう。後の篤姫、於一役の北川景子さんの華やかさも記憶に新しいところです。しかし、ネット上では、史実がほとんどないフィクションの多い回だといった声も多く聞こえてきます。ここでは、その相撲回がどのくらい史実に基づいて描かれているのかを検証していこうと思います。
Contents
相撲シーンは史実？
「西郷どん」は作家・林真理子さんの作品が原作です。当時の薩摩では相撲が盛んであったことは事実のようですが、史実はもちろん原作の「西郷どん！」にも相撲大会の様子は描かれていないようです。ドラマのオリジナルの内容だったんですね。
しかし、鈴木亮平さんの鍛え上げられた肉体美から想像できるように、史実でも西郷隆盛は体格が良く、相撲が強かったようです。既にドラマの中でも描かれていたように、幼少期における右手の怪我が原因で、刀を使うことは難しくなってしまいましたが、相撲には影響がなかったようです。
西郷吉之助と薩摩藩主・島津斉彬の接点が、この相撲シーンで描かれることによって、島津斉彬が西郷吉之助の人柄を見込み、ジョン万次郎が後に薩摩の産業革命に貢献するきっかけを作ることになるという流れは、視聴者としてもわかりやすく描かれていたシーンでした。
西郷どんで史実と異なる点は他にある？
相撲シーンが史実と異なる？史実には描かれていないとなると西郷どんでは他にもいくつか史実とは異なるシーンがあるのではないかと思い調べてみました！
糸の縁談相手・海老原重勝
そもそも西郷吉之助が御前相撲に出場した目的は、商品である米10俵が目的ではありませんでした。友人の大久保正助が幼馴染の岩山糸に想いをよせている中で、岩山糸の縁談相手である海老原重勝が御前相撲に出場すると聞き、御前相撲で海老原重勝に勝つことで、大久保正助の想いを晴らしてあげようという西郷吉之助らしい優しい人柄による理由もありました。
しかし、史実では海老原重勝という人物の存在が見当たらず、後に岩山糸が海老原家に嫁いだという資料は残っているようなのですが、どうやら「海老原穆」という人物がモデルになっているのではないかと言われているようです。さらに、西郷吉之助と岩山糸もドラマ内では「幼馴染」という設定ですが、実際は16歳の年の差があり、まだ出会ってもいないようです。
後に二人は結婚することになるのですが、ある薩摩藩士が自分の従妹である岩山糸を紹介したのがきっかけだったようです。
篤姫との出会い
ドラマ内では、御前相撲を通じて篤姫が西郷吉之助に興味を持ち、この二人の出会いによって、その後の展開を予感させるシーンがありました。特に視聴者にとっては北川景子さんが登場してきたとあって印象に残っているシーンかと思います。しかし史実によると、この時点では篤姫と西郷吉之助が出会っている可能性は低いようです。
ジョン万次郎との出会い
ジョン万次郎が当時薩摩が統治していた琉球に漂流し、事情聴取のために捕らえられ薩摩に移送されたことや、後に蒸気船の製造など薩摩の発展に貢献したということは史実に基づかれているようです。
ドラマ内では、西郷隆盛とジョン万次郎は、薩摩の牢獄で出会っていますが、直接的な関係を示す資料は残っていないようです。つまり、接触すらしていない可能性があるということで、ジョン万次郎との出会いについても史実とは異なる、と言っていいと思います。
ネットでの反響
西郷どんが史実とは違うという事はネットで度々話題に上がっていますが、果たして実際の視聴者はどう捉えているのでしょうか？
原作が薄っぺらいんだから仕方ない。演出家も脚本家も小物しかいないこのご時世、大河ドラマに徳川家康や独眼竜政宗のレベルを期待しても無理というもの。せめて「史実に一切基づいておりません」と表記してほしい。
『 #西郷どん 』脚本と演出がおかしい！ https://t.co/U8Uri9D3pO
— hilo (@r2d2_artoodetoo) 2018年2月20日
時代ものを女性が描く場合は史実云々ではなく純粋に「ありえない」エピソードも自由に入れて、創作９ 史実１ くらいがちょうど良い。篤姫も直虎もそんな按排だった。ただし今回の「西郷どん」は話が薄っぺらいだけ。殿と相撲→勝って牢屋→みんな心配→大したどんでんも無く→ちゃんちゃん。
— 海燕 (@umitubamejoe) 2018年2月12日
#西郷どん 大河でラブという言葉を聞くとはｗｗ藩主親子が銃でロシアンルーレット、一介の下級武士が藩主と相撲、もろ現代感覚のラブの概念を説明したりとせっかく歴史ドラマを見ているのに史実と時代考証無視。脚本完全に現代ドラマ感覚で作っている。ドクターX、派遣の品格とは違うのだよ中園どん
— メロン (@oisiimeronn) 2018年2月11日
少し批判的な内容が多いかもしれませんが、大河ドラマはあくまでも史実に基づいたドラマを放送するわけではありませんし、歴史というのも結局は史実を基に、想像で物語を加えていった創造物という事になりますから、こういった批判が来るのは少しお角違いかもしれませんが、あまりに史実とかけ離れていなければ、ドラマ内の装飾と捉えて楽しんでしまえばいいのではないでしょうか？
まとめ
すでに、林真理子さんの原作に史実と異なる点があるようで、当初からネット上でも話題となっております。過去の大河ドラマでも、「史実と違う」という論争が起こっています。しかし、意外な視点での重要人物との関連付けや、主人公の人柄が溢れる人情劇が楽しめるのもドラマならではの醍醐味ではないでしょうか。今後は、江戸に赴く西郷吉之助がどのように描かれていくのか、キーマンとなる月照との出会いなど現代の大河ならではの展開に期待しています。
【西郷どん】最新話を見逃したアナタに朗報！
そんな方言のわからないと話題の西郷どんを「録画し忘れてしまった」「もう一回見たい」「第1話から見直したい」と思ったあなたにとっておきの情報があります！西郷どんは動画配信サービスで見逃し配信されています！
「見逃し配信が見たい」「〇話の動画が見たい」という方は動画配信サービスで視聴してしまいましょう！お得な31日間無料トライアル期間中ですので今がチャンスです！
コメントを残す